セメントの代わりに産業副産物(高炉スラグ微粉末、フライアッシュ)を用いて二酸化炭素(CO₂)排出量を抑えた、カーボンニュートラル時代の新しいコンクリート材料です。
酸に弱いセメントを使わないことにより耐硫酸性が向上しており、長寿命のコンクリート製品を実現します。
また、耐塩害性も高く、海洋構造物にも適しています。
e-CONは硬化後、非常に緻密となります。これは単位水量を減らし、かつ超微粉末のシリカフュームを採用し、微細粒子が硬化後の材料内部の空隙を埋める事で緻密性を高める事に成功しました。
e-CONは高緻密なため、海水に浸漬3カ月時点の塩化物イオンの拡散係数※は、一般のコンクリート(普通セメント使用)の1/5程度であり、耐塩害性に優れています。
e-CONは緻密なだけでなく硫酸に強い成分(シリカ)を多く含むため、硫酸水溶液中における腐食減量(質量減少率)は、一般のコンクリートと比べ著しく小さく、耐硫酸性※に優れています。
e-CONは振動成形はもちろん、従来難しいとされてきた遠心力成形も可能とし、製品化の可能性を広げています。
コンクリートは、セメント内部のカルシウムやシリカが水と反応してケイ酸カルシウム水和物を生成して固まります。
e-CONにおいても、構成素材であるフライアッシュや高炉スラグ内にカルシウム、シリカなどの成分があり、水と反応して、ケイ酸カルシウム水和物を生成して固まります。